こんにちは。コンフォース前田です。9月になりましたがまだまだ残暑が厳しいですね。
コンフォースでは、目的別コースにて「英検1級対策講座」を開講しております。
現在、10月の英検に向けて2名の社会人が受講されております。
今日はリーディングの対策。英検1級リーディング最後の難問である見開き長文の読解です。
タイトルは The Weimar Republic and Kapp Putsch
第1次世界大戦に敗戦したドイツが、右派左派による勢力争い、急激な政治体制の変遷を経て、
いかにしてナチス独裁政治そして第2次世界大戦へと向かう社会情勢が形成されていったのかをたどる壮大な読み物です。
(これは私の予習のプリントですが、マーカーしている語句は私の未知語です)
受講されているお二人は実は元高校の英語の先生で、予習をして調べてくれば大体8~9割は読解されます。
しかし、本番は辞書を使う事はもちろん許されない状況で、難解な文を制限時間内に読み解かなければなりません。
「分からない単語があったとしても、馴染みのない内容であったとしても、
パラグラフリーディングのテクニックを用いて、話の流れに乗って初読で6~7割を理解し、
設問で正解を導くための読解ができる」能力が求められるのです。
したがってこの、英検1級対策講座では、受講生にあえて『時間を図って問題を解いてくるだけ』で授業に臨んでいただきます。
予習をしないで授業に臨むということは、語彙力のなさ、読解の浅さを人前で指摘される非常に苦痛を伴う体験です。
しかし、授業の中で文脈から推測する練習をしたり、1つひとつの単語の由来や本質的な意味に思いをはせたり、裏話をしたり、受講生同士で覚え方のヒントを共有することで、
難解な英検1級の単語がしっかりと永続的な記憶に刻まれていきますし、複雑な構文に自分で気付く力を身につけていくことができます。
私自身も、知らない単語やあやふやな単語を受講生の皆さんとあれこれ考えていく中で、新たな視点を得られることが多く、授業ではなく「勉強会」と思っているくらいです。
また、right wing 右派、left wing 左派、conservative 保守派、radical 急進派など、政治特有の用語にもずいぶん慣れてきましたし、
授業の後は、日本の政治について雑談をしたり意見を交換したりすることで、エッセイライティングで求められる社会問題に対する意見を形成していく助けになります。
コンフォースの中でも最も難易度の高い、しかし非常に知的で有意義な英検1級の対策授業、一度体験してみませんか?