こんにちは。英語専修コースの前田です。
さて、前回より『リーディングのススメ』と題してお話してきましたが、今回はその続きです。
前回の要点は、話せるようになることが最終目的だとしても
リーディングを組み込まない英語学習は絶対にありえない!
それでは、今回はリーディングを読むだけの学習で終わらせるのではなく、
英会話力向上につなげていこう!というお話です。
Step1 リーディング:あやふやな個所を残さないようにしっかり読み込みましょう。
文章をなんとなく眺めていると『読めた気』になるのですが、
声に出して訳していくと曖昧な箇所が浮き彫りになります。
構造や構文はもちろんのこと、文意をくみ取ることも大切です。
自分一人でリーディングをやると、あいまいになったり途中でいやになりがちですので、
大学受験用の解説がしっかり入ったものを使うことをおすすめします。
さて、次からがアウトプット学習の始まりです。
Step2 大切だと思う表現を抜き出して日英の対訳リストを作り、クイックレスポンスで表現を身につける。
クイックレスポンスとは日本語(または英語)を見て瞬時に英語(日本語)を声に出していくトレーニングです。
声に出すことで、知っているけれども口から表現が出てこないという英会話の症状を大きく改善してくれます。
この際単語1語レベルで覚えるのではなく、コロケーション(単語の組み合わせ)を意識して表現の塊で覚えることが大切です。
たとえば、 influence「影響」 という単語だけを覚えるのではなく、
have a great influence on ~「~に大きな影響を及ぼす」の形で、実際に使えるような形で覚えます。
さて、次は文単位で英語を話す練習です。
Step3 日英サイトラトレーニング
英文に訳がついているときにおススメのトレーニングです。日本語を見て、英語に変換していきます。
Step2のトレーニングで表現がしっかり身についていれば、文を組み立てることに意識を注ぐことができます。
たとえば、「教育は子供の成長に大きな影響を及ぼす」を英語に変換していきましょう。
いきなりだと厳しい方も、リーディングで表現を蓄えていればスムーズに変換できるはずです。
(答え)Education has a great influence on child development.
さて、もう一つ関係詞が含まれる少し長い文にチャレンジしてみましょう。
和訳:「我々は現在我々は私たちが住んでいる世の中についてずっと多くの知識を持っている。」
Now we have much more knowledge of the world in which we live.
こんな長い文章は作れない・・・(涙)という方は、次のような訳し下し文で始めるとやりやすいですよ。
訳し下し文:「現在/我々はずっと多くの知識を持っている/世の中について/私たちが住んでいる(世の中)」
これを、スラッシュの部分のみを英語に変換していきます。
Now / we have much more knowledge / of the world / in which we live.
英語専修コースのクラスでは、和訳ではなく、リーディング教材に訳し下し文を付けていますので、
前から前から日本語を英語に変換していくことで、自然と英語が組み立てられるように工夫されています。
さて、TOEIC700後半レベルの方にはさらに不可をあげるトレーニングがおすすめです。
Step4 サマリー
長文を読んで、パラグラフごとにサマリー(要約)を行います。いきなり英語で要約するのは難しいと思いますので、
まず日本語で要約を行います。ノートなどに書き留めてもいいですが、口に出して言ってもいいです。
さて、日本語で出した要約文を次は英語に変換していきます。あとは構文を考えて組み立てていきます。
この際には、英語の表現は頭に入っていると思いますが、
リーディングで用いた構文ではなく、自分で構文を作って話さなければいけませんので、より応用力が問われます。
そして、何よりも、脳のいつも使っていないと思われる部分をフル稼働させることになりますので、非常に脳が疲れます。
しかし、自分の考えを自在に英語で表現するためにはこのトレーニングは不可欠ですので逃げずにぜひとも頑張ってください。
しつこいですが、英語専修クラスではこのサマリーも徹底して行いますので、挫折しやすい方はぜひご利用ください♪
さて、皆さんのリーディングに対するイメージが少しでも変わりませんでしたか?
リーディングは工夫次第でとても有益な英会話教材になるんです。
リーディングをアウトプット学習にぜひ利用してください!