PAGE TOP


  • Posted on
  • 2014,3
  • 8

「質と量」〰英語学習のヒント

こんにちは。講師の古澤です。

                                                   

再び、英語学習についての個人的な所感を綴ってみたいと思います。

 

一般的にも言えることかもしれませんが、何かを習得する過程には、 「質」「量」という2つの要素が絡んでくるようです。

 

まず基本や詳細を丁寧に理解し、充分に練習して、身に付けてゆくのが、「質」の部分といっていいでしょう。

 

一方で、たくさんの量をこなして、様々なものに対応しながら、経験値を高めてゆく「量」の部分があります。

 

一面、前者が基礎力、後者が応用力という見方もできます。

 

実際には、並行しながら行う両輪のようなもので、これらをいかに組み合わせるかが、ひとつの鍵と言っていいかもしれません。

 

たとえば、以前考察してみた英語の「音読」について、自分の経験から考えてみると、「精読」型「多読」型の2つがあるように思えます。

 

「精読」型では、手頃な量の英文を用い、一つ一つ理解しながら、または気持ち的に意味を込めながら、我が身を英文に沿わせるように読んでいくやり方です。(これには、スラッシュ・リーディングを併用することがお奨めです。)

 

これは、何らかの授業で学習した英文、個人的に読んだ記事、解いた問題の英文など、「自分の理解した内容のもの」を使って、繰り返して行なってゆくとよいと思います。

 

久留米は「久留米がすり」で有名ですが、染物をこしらえる時は「藍」で何度も染め抜いて、深い青色に仕上げてゆくといいます。同様に、英語もそのようにして身に沁み込ませてゆくことで、基盤となる思考のあり方や言語表現の順序そのままを「体得」してゆくことができます。

 

これが基本と言っていいでしょう。

 

これに加えて、私自身は、「多読」型も個人的な習得法として採用していました。

 

たとえば、英語の書籍で、自分の知っている分野や読みたい内容のものを持ってきて、「毎日見開き2ページずつ音読をする」のです。

 

この場合は、ともかく内容の理解は2の次にして、「量」をこなすことを目的としました。

 

このやり方の利点は、英語が読めないという劣等感があっても、割り切ってこなしてゆけるという部分でしょうか。たとえ意味がわからなくても、まずは洋書を曲がりなりにも読み進めているという感覚があり、ある種の達成感を満たしてくれるので、個人的には長続きしています。特に一冊終わった時などは、相応の満足感を得られます。

 

では、実際の効用はどうでしょうか。最初の段階では、あまり内容はわからず、それをこなすだけだったのですが、長く続けていくと、不思議なことに、じわーっと意味が取れるようになっていったことを覚えています。わかりだすと、だんだんに音読してゆくことが、楽しくなってきます。

 

もちろん、振り返ってみれば、これは「精読」型音読や他の英語学習と共に行う中で得られたものだと思います。

 

というわけで、「質」と「量」の両輪を相互補完的に行ってゆけば、輪をかけた効果が見込まれるのではないかと思われます。