こんにちは。英語専修コースの前田です。
今日は、この春一番の陽気です。春一番も観測されたとか。
そんな春の午後、私は佐賀県庁にて(財)佐賀県国際交流協会主催の
医療通訳セミナー「みんなで話さんば!医療通訳!!」
に参加してきました。
佐賀県国際交流協会は、医療通訳の普及のためにさまざまな活動を行われており、
私も昨年秋に開催された 医療通訳サポーター養成講座 でお世話になったご縁で、
このいかにも佐賀らしい(笑) ネーミングのセミナーに参加させていただきました。
さて、今回の医療通訳セミナーは2部構成となっており、
第一部は 長崎県立大学大学院人間健康科学研究科教授 の李節子先生の講演
第二部は 「佐賀県における医療通訳サポーター制度について」と題したパネルディスカッション
パネラーとして、引き続き専門家の立場から李先生、
佐賀県立病院好生館総合支援センターで医療ソーシャルワーカーとして活躍されている大石さん、
医療通訳サポーターの中原さん、
佐賀県国際交流課の山田さん、
佐賀県在住のフィリピン人で自身も医療通訳ボランティアとして活動されているROWENAさん
それぞれのパネラーがいろいろな角度から 医療通訳の在り方について率直な意見が飛び交いました。
日本では、医療通訳は専門の資格があるわけでなく、社会的な認知度も低いのが現状です。
しかし、国際化が進むなかで、医療通訳の重要性がますます高まっていき、それに付随して新たな問題点も浮き彫りになっていくことでしょう。
李先生の言葉が印象的でした。
毎年、観光、就労、医療ツーリズムなどで多くの外国人が日本を訪れる。
そんななか、言葉の壁が原因で外国人が医療サービスを受けることができないとすれば、
それは基本的人権にかかわる問題であり、国家としての品格を問われる問題でもある。
国際医療の専門家として、深い視点からのお話でした。
私自身、医療通訳について学び始めて1年足らずですが、英語を通じて医療をつなぐ架け橋になれるよう努力していきたいと気持ちを新たにしました。
さて久ゼミ英語専修コースでは、5月に医療従事者のための英語クラスを開講します。
医療のまち、久留米から 英語を通じて医療に貢献できる人材を生み出す一助となれるよう、充実させていきたいと思っています。